突然退学の学生。心の仮面

とても優秀で成績も学年でトップ10に入る学生がいました。

彼は数年前の学生なのですが、比較的社交的で明るく友人も多く楽しそうに見えました。

ですがそんな彼がいきなり退学をしたのです。それには驚きが隠すことができませんでした。教員たちも驚きましたが、その生徒の友人もまさかの退学に驚きを隠せていませんでした。

優秀で勉強も頑張っていて明るい彼がなぜ…?私も驚き、また同時にショックを受けました。成績優秀、いつも明るく元気、クラスメイトも教師もそんな風に見ていました。

退学をしましたし、本人も積極的に話したがりませんでしたので詳細はわかりませんが、きっと彼は無理をしていたのかもしれません。まじめだった彼は、辛いとか嫌だとかそうゆう感情を表に出せず、そしてそうゆう感情を自分で思うことすら自分で禁止してしまっていたのかもしれません。

「ペルソナ」という言葉ご存じでしょうか?人はみな、場所は、所属する団体によって役割を演じています。とあるグループではサポートタイプに回っているけれど、家ではリーダータイプ。あの友人といるときはいろいろ決めて引っ張っていくが、先輩といるときは先輩のいうことをきく後輩。とこのように役割を演じているのです。

私のような教師はより分かりやすいですね。教室では、生徒を指導・そして授業を行うために、指導する立場の教師としていますが、職員室にいけば職場の上司、同僚、後輩の関係があり、そして家に帰れば、子供、親、妻という顔があります。

もちろん友達や家族にみせる態度で学校にはいませんし、場所で私たちは自然に使いわけています。そしてその仮面のことをペルソナといいます。

本来の素の自分と離れたところにいればいるほどこのペルソナは大きくなります。そして私たちにかかる負担も大きくなります。

もしかしたら彼はこのペルソナが大きくなり疲れてしまったのかもしれません。いい子でいないといけない。明るくいないといけない。成績優秀でいないといけない。誰かに相談してはいけない。弱みはみせてはいけない。弱さをさらけ出せなかったのかもしれません。

人はだれしも、よく見られたい。自分は優秀で特別な人間だと思われたい。という願望があるのかもしれません。

見栄や他人の目から自分を解放して、リラックスすることは重要です。この出来事は私が心理の世界に興味をもつに至った出来事です。

高校生は、多くのストレスを全身で受け止める時期です。そんな学生に寄り添える教師になれているのか…?その自問自答は、終わることはありません。

 

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